スクールカウンセラーだより from 一心塾

スクールカウンセラーとして勤務している学校で発行している便りです。

中学生へのメッセージ  ―自分の足でしっかり立てる人間であるために―

親や友人に理解されることを待っている限りは、あなたは誤解され続けます。甘えていては理解されないのです。そして誰よりあなた自身が自分を理解できないでしょう。どんな場面でもあなたの心は何かを感じているはずです。気持ちは大切な宝物です。この宝物…

変化は肯定から

自分を変えようとか、人を変えてやろうとか思うのは大変疲れることです。なぜならそれは必ず否定から始まるからです。

便利さの落とし穴

生き物は環境に適応する努力をしないと滅びてゆきます。ケータイ、ゲーム、インターネットの時代になって、若い人がさっとそれに適応できるのは、これは本能的なことなんだろうと思います。 しかし使わない能力が衰えるのも生き物の宿命です。特に人間は生活…

子どもは透明な魚

少年事件が頻繁に起こり、やり切れない思いを抱える今日この頃です。「子どもは透明な魚のようだ」とある精神科医が本に書いていましたが、大人が子どもの話す言葉ばかりに頼っていると、なかなか「透明な魚」というふうには感じられないと思います。しかし…

根の力

草木が地面に根を張って自分の体を支え、また栄養や水分を吸い上げるように、人も家庭という地面に根を張って、体だけでなく心も成長させていきます。 やがてその根は、友だちや学校などにも伸びて、人は安心感を増し、やがて花を聞かせ果実を実らせるでしょ…

人は変えられない!?

「人を変えるにはまず自分から」という言葉があります。「子どもを変えたいなら親から変わらなければならない」ということになりますが、この言い方は少々きつい感じがします。 まず「変わる」とはどういうことかを考えてみましょう。私は性格は簡単に変えら…

役割を持つこと

40才も半ばになり、だんだん考えることがおじさん臭くなってきたかもしれないとふと自分をふり返ることがあります。 家庭とは、子育てとは、と大上段に構えたがるようになり、「こうあるべきだ」という思考にはまりつつあることに多少危惧も感じます。 「…

人間にあせりは付き物

現代人の気持ちには、どこかに当たり前のように「焦り」が忍び込んでいるようです。「早くなんとかしなきゃ」といつも頭の中から声がするのに、実際には何もせず、どうしていいかも分らず、そんな自分に腹を立てつつ、ときに他人のせいにしたりしながらも、…

ムカつくのはなぜ?

決まりきったことを命令調で言われると腹が立つものです。「守らないといけない」と言う気持ちは持っているから、なおさら言われると腹立ちます。でも守れないし、できない。 その人なりの個人的な理由や反発の気持ちがあるからです。 するとその腹立ちは親…

それでいいんだよ

明けましておめでとうございます。 年末年始は自宅でゆっくりしておりましたが、この一年はどんな風にしようかと考えているうちに、「自分はこれでいいんだろうか」という悩みに変わってきて、3日間くらい夜寝付けないでおりました。こんなときにきちんと話…

思春期と家庭のストレス

心のありようは体の状態ととても深い関係にあります。思春期といえばホルモンのバランスが急激に変わる時期なので、心もその変化についていくのが大変です。同じ頃、お母さんは更年期に差し掛かる場合があります。同じくホルモンの変化により心身が不安定に…

分かってもらえない辛さ

誰かから分かってもらえなくて辛い思いをしたことはありませんか。人はどこかで自分の気持ちを分かってもらいたいと強く願っているものです。そしてその気持ちが満たされないとき、人は他人の気持ちを分かろうとはしなくなります。 もし、誰かあなたの気持ち…