スクールカウンセラーだより from 一心塾

スクールカウンセラーとして勤務している学校で発行している便りです。

降りそうで振らない

 6月はほとんど雨が降らず、松江市はとうとう給水制限に追い込まれました。それでもここ数日は梅雨前線が北上し、明け方にパラパラという音で目覚めるととても幸せな気分になります。でもほんのお湿りで終わり。曇天を眺めながら、もったいつけずにどばっと来いよ!と心の中で叫びます。
 そんなじれったい気持ちでいたら、親に満たされない子どもたちも同じ気持ちなのかなとふと思いました。“自分のことを大事にしてくれてるんだ”と思える親の態度になかなかありつけないわけです。「どばっと来いよ!」と子どもたちは恨めしそうな顔しながら言えればいいのでしょうが、どう表現していいかわからないままテレビを見て笑い転げては忘れようと努めるのです。
 乾いた心に慈しみの雨を降らせてあげてください。普段からちょこちょこ降らせておけば心が乾くことはないでしょう。
 やさしくして欲しいなら勉強する姿でも見せろよ、と思いますよね。そうすればガミガミ言わなくていいんだから。でも大人と子どもなら先に変わるべきは大人でしょう。